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太陽の塔と仲間たち
¥2,200
太陽の塔と仲間たち つちやあきお 画 土屋敏子 文 2024年11月30日 初版第1刷発行 2,000円+税 タテ222mm×ヨコ283mm 上製 48ページ ISBN978-4-909819-19-2 C8771 【予約くださったお客さまにはささやかなプレゼントをご用意】 ※※発送手数料にかんして※※ 本書は2冊までならクリックポストでお送りできます。 本書のみお送りする場合です。ほかの書籍との組み合わせの場合はこの限りではありません。 * 見たまま 感じたままの色づかい ちょっぴりのユーモア 自然と生きものたちへの讃歌 (以上、帯の言葉) 『太陽の塔と仲間たち』の絵を描いたのはダウン症をもつ、つちやあきおさん。それぞれの絵にテキストをつけたのは、彰男さんの母、土屋敏子さん。 あきおさんのクリエイティヴィティ(創造性)を見逃さず、褒めて、励まし、助け、叱咤もし、ともに歩んできました。親子の歩みの象徴ともいえる絵画作品を厳選して編んだのが本書です。 《私は土屋彰男の母です。彰男は一九七一年生まれ。その誕生から今日まで、私はダウン症の彰男と片時も離れず、いつも一緒に過ごしてきました。 彰男は生来とても明るい性格で、なによりも友達との時間を大切にする元気な少年に育ちました。成長するにつれ、音楽やダンスなど自己表現が豊かになり、とりわけ絵を描くことに熱中するようになりました。》 《修理のため地上に下ろされていた太陽の塔の顔を、家族みんなで見にいったのです。太陽の塔の顔を見て、彰男は強い衝撃を受けたようでした。帰宅するやいなやキャンバスに向かい、見てきたばかりの太陽の塔を一気に描きあげたのです。太陽の塔が、彰男の内の何かを揺さぶったのでしょう。》 《彰男は、これらの絵画に彼自身のメッセージを込め、動物たちそれぞれの物語を背景として思い描いています。 私は、彰男のメッセージをきちんと文章にしようと思い立ちました。 ひとつひとつの作品をよく見て、彰男の思いに耳を傾けました。 親子のコラボレーションがようやく実ったこの画文集、『太陽の塔と仲間たち』をお楽しみいただけたら幸いです。》(土屋敏子「刊行の言葉」より) * 収録作品 太陽 子犬 イノシシ キツネ ヒツジ ウシ オオサンショウウオ サワガニ ピラニア アカウミガメ タツノオトシゴ ヒョウザメ シロナガスクジラ クラゲ ペリカン ジャイアントパンダ 太陽の塔 ・刊行の言葉 土屋敏子 ・土屋彰男 制作歴 ・掲載作品リスト * 好奇心が旺盛で、ひとたび手順を覚えると夢中になって制作に打ち込むつちやあきおさん。絵画以外にも、陶芸や手織り、フェルト手芸などさまざまなものづくりにトライし、あきおさんならではの表現で傑作を生みだしてきました。美術表現だけでなく、小さな頃からピアノを習っていたあきおさんは楽器演奏やダンスが大好きで、オカリナも吹きます。まさにマルチアーチスト。 『太陽の塔と仲間たち』は、あきおさんの描いた動物たちに息子を支え続けた土屋敏子さんの思いが存分に注がれ、生命力にあふれた一冊となりました。制作にあたっては、親子の創作活動を長年にわたって支え応援してきたグループ、PENKI FACTORYの監修と協力を得ました。掲載作品の撮影には写真家の平井豪さん、装幀はウーム総合企画事務所の岩永忠文さん。それぞれの尽力を得て完成にこぎつけました。 * 画家紹介(本書掲載文から抜粋) つちやあきお(土屋彰男) 1971年大阪府生まれ。生後3か月時に受けた検査の結果、21トリソミー(ダウン症候群)と判明する。 1991年 高槻市美術展工芸部門で京都近鉄百貨店賞を受賞。 1992年 高槻市美術展洋画部門、工芸部門ともに入選。 2008年 「アール・ブリュット 表現の欲望展」(塔本アトリエ)。 2014年 あさご芸術の森美術館「干支展」。 2015年 ボーダレス・アートミージアムNO‐MA「アール・ブリュット日本展」に出品、入選。 2017年 枚方市平和の日記念事業企画展「枚方に煌めくアール・ブリュットの星座30人」に選抜されて出品。 2019年 京都知的障害者福祉施設協議会創立50周年記念「絵画・ポスターコンテスト」サポート協会賞受賞。
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ものがたり白鳥の湖
¥2,200
絵 ガブリエル・パチェコ 文 ものがたり白鳥の湖編集室 巻末エッセイ 吉本真悟 260 mm×336 mm 48ページ 定価:2,000円+税 ISBN 978-4-9908091-6-4 2017年12月25日初版第一刷発行 呪いを解くことができるのは、永遠の愛の力だけ。 空をゆく白鳥は、じつは美しい姫だった―― ひとめでひかれあい愛を誓った王子と姫の、命を懸けた恋物語。チャイコフスキー作曲のクラシックバレエ作品として知られる「白鳥の湖」の世界が、幻想美あふれるガブリエル・パチェコの絵とともに深く、大きく、感動的にひろがります。いつまでも色褪せない、恋人たちのおとぎ話。 ロシアの大作曲家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーのバレエ楽曲として「白鳥の湖」はあまりにも有名です。世界中のバレエ団が競って上演し、王子や姫の素晴しい踊りが観客を魅了しています。 じつは、バレエ「白鳥の湖」の初演は評判が芳しくなかったと伝わっています。その後、演出や振付などを再構成した公演が成功をおさめたのは、チャイコフスキーの没後2年後でした。以来、名だたる振付家が工夫を凝らしてさまざまなヴァリエーションが生まれています。 絵本『ものがたり白鳥の湖』は、子どもから大人まで、どなたにもお楽しみいただけます。ページをめくるほどに、森と湖を幻想的に描いた美しい絵が、悪魔に翻弄される王子と姫の恋物語の世界に誘(いざな)います。お話は現代に受け継がれるバレエ「白鳥の湖」に沿っていますので、バレエ「白鳥の湖」をご存じの読者ならもちろんその舞台を思い浮かべ、わくわくしながら読んでいただけることでしょう。 巻末には、バレエダンサー・吉本真悟氏による、バレエ作品「白鳥の湖」のみどころ紹介を収録しました。演ずる者の立場から、ジークフリード王子についても言及しています。 [絵] ガブリエル・パチェコ Gabriel PACHECO 1973年メキシコ生まれ。イタリア在住。 メキシコ国立芸術学院で学んだのち、1998年からイラストレーターとして活動を始めた。もともと演劇を学んでいたが、妹の著作への挿絵をきっかけに、絵を描く仕事を始めることになったという。詩的で繊細かつ大胆な画風が高く評価され、数多くの国際コンクールに入賞している。これまでに30冊を超える絵本を世界各地から出版するほか、さまざまなアートプロジェクトにも参画し、活躍の幅は広い。 日本での出版には『水おとこのいるところ』(イーヴォ・ロザーティ作、田中桂子訳、岩崎書店2009年)がある。 [巻末エッセイ] 吉本真悟(よしもと しんご) 1995年日本人男性として初めてフランス国立パリオペラ座バレエ学校に入学。1998年第6回ジャクソン国際バレエコンクール男性ジュニアの部スカラシップ賞受賞。第18回ブルガリア・ヴァルナ国際バレエコンクール男性ジュニアの部金賞受賞。京都府文化奨励賞を歴代最年少で受賞。1999~07年アメリカサンホセバレエ団、ヒューストンバレエ団にて活躍。帰国後、ダンス公演にとどまらず、ジャンルを超えた舞台でも活躍している。 ●近年の出演作品 2016年『Baked Hotel』(作/大野幸人、振付/新上裕也、大野幸人etc) 2017年『ダンスリハーサル!』(振付/大野幸人、吉本真悟etc)
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サンドイッチをたべたの、だあれ?
¥1,980
ジュリア・サーコーン=ローチ 作 横山和江 訳 A4横変型(280mm×216mm)36ページ 定価:1,800円+税 ISBN 978-4-9908091-5-7 2017年10月10日初版第1刷発行 2017年11月22日初版第2刷発行 「え、サンドイッチ? うん、ぼく、しってるよ!」 “ぼく”が語る、サンドイッチに起きた出来事とは? おいしそうなサンドイッチの入った真っ赤なランチボックス、それを好奇心いっぱいの目で見つめるクマ。食いしん坊で陽気なクマとサンドイッチが出会うお話……と思いきや、意外な展開が待っています。お子さんをお膝にのせて、読んであげてください。幼稚園や保育園、学校での読み聞かせにもぴったり。お友だちどうしで一緒に読んだら、すごく楽しいことうけあいです! 作 ジュリア・サーコーン=ローチ Julia Sarcone-Roach ニューヨーク在住の絵本作家。優れた絵本作家に贈られるエズラ・ジャック・キーツ賞で次点につけた本作は4作目。筆のタッチを存分に生かした画風は爽快さと温もりをあわせもち、高い評価を得ています。 訳 横山和江(よこやま かずえ) 山形市在住の児童書翻訳家。原書の魅力を存分に引き出した安定感のある訳文で、これまでに多くの海外絵本・児童文学を日本の読者に届けてきた横山さん。本作においても、ウイットに富んだお話を楽しくリズミカルに仕上げています。訳書には『サンタの最後のおくりもの』(徳間書店)、「クマさんのおことわり」シリーズ(岩崎書店)、「サラとダックン」シリーズ(金の星社)、『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)など多数。 【帯のことば】 なるほど、そうきたか! 話せば長ーいサンドイッチ(とクマ?)の物語に、 思わずにやり。 ――美馬しょうこ(児童書翻訳家) 訳書に、絵本『わたしのすてきなたびする目』(偕成社)、『ペネロペひめとにげだしたねこ』(徳間書店)、『ジャガーとのやくそく』(あかね書房)など多数。
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たびネコさん ぐるりヨーロッパ街歩き
¥1,584
★★ご愛顧に感謝し20%OFFセール実施中★★ (ご注意:送料はかかります) (在庫限りです) 『たびネコさん ぐるりヨーロッパ街歩き』 ●●●きじとら出版の絵本●●● 作 ケイト・バンクス 絵 ローレン・カスティーヨ 訳 住吉千夏子 タテ235mm×ヨコ260mm 44ページ 定価:本体1,800円+税 ISBN 978-4-908214-06-6 2016年9月30日 第1刷発行 2017年1月10日 第2刷発行 ★★東京都板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館主催 第22回いたばし国際絵本翻訳大賞〈英語部門〉受賞作品★★ 【帯の言葉、推薦文】 「あ~いいなあ。うらやましいなあ。 ネコさんみたいに、暮らすように旅がしたいな。」 ―――――中島京子(作家) * 「たびネコさん」というタイトルどおり、ネコさんが旅をします。 でも、ネコさんはスーツケースに着替えをつめたり、なんて旅支度はしていません。 いつものとおり、好きな場所から場所へ、歩くだけ。 中島京子さんの推薦の言葉どおり、暮らすように、無意識に旅をしているんです。 うらやましいですね、ほんとに! * 旅の出発はローマから。 絵本の冒頭です: 《さあ、おきて ネコさん。日の出だよ。 みてごらん、一日が みじたくをして 街の色。 茶色、黒、こげた茶色に ねずみ色。》 2ページ進んで: 《自動車 ぶるるん、のど ごろろん。 どこでも へいきな たびネコさん。 ねえねえ ネコさん、どちらまで?》 * 自家用車で旅行に出かける家族連れのクルマにちゃっかり乗り込んで、たびネコさんはローマをあとにします。たびネコさんは、この家族の飼い猫ではないのです。だから行く先々で勝手に降りて、好きに街を散策?します。 毎回毎回、この家族のクルマに乗り込むのではなく、船に乗ったりトラックに乗ったり列車に乗ったりと、なかなか旅慣れた様子を見せてくれます。 《ねえねえ ネコさん、どちらまで?》 このフレーズ(またはよく似たフレーズ)が繰り返され、ネコさんの旅が続きます。 * ローレン・カスティーヨさんの絵は優しく穏やかで、ヨーロッパ各地のおなじみの風景を描いていながら、たびネコさんがそこにいるだけで、なんだか初めての場所のように見えたり、あるいは、懐かしく郷愁を誘う風景に感じたりもします。行ってみたくなる。また訪れたくなる。読む人をそんな気持ちにさせます。 * ケイト・バンクスさんの巧みな構成で、それとは知らず旅ガイドの役割を果たす「たびネコさん」と一緒に、読者はヨーロッパの街歩きを楽しめます。巻末に、たびネコさんの訪れた各国の街についての解説も付いています。抜かりなし! 文章も、歌うように楽しめます。 きっと原文も韻を踏んだ、リズミカルで詩的な文章なのでしょう。 《せまい通りを どうどう歩き、 ためいき橋では いそぎ足。 広場の ハトを からかって、 「仮面が あったら いいのにニャ」》 (イタリア、ヴェネツィアのページより) * あれれ、今ネコさんはどこにいるかな? あらら、ネコさん、今度はどこに行くのかな? そんな会話をしながら、子どもたちと一緒に読んで、楽しめる絵本です。 * 以下、カバー袖に記載の著者情報です: 【作】 ケイト・バンクス Kate Banks アメリカ・メイン州に生まれ育つ。コロンビア大学大学院にて史学を専攻。絵本からYAまで多数の児童書作品を手がけ、『おつきさまはきっと』(講談社)でボストングローブ・ホーンブック賞、“The Night Worker”(未訳)でシャーロット・ゾロトウ賞を受賞。『ねこくん、わが家をめざす』(BL出版)、『こぎつねはたびだつ』(ブロンズ新社)、『ぼくたちの相棒』(あすなろ書房)など邦訳も多数。イタリア人の夫との結婚を機にローマに移り住み、現在は南フランスで家族と暮らしている。 【絵】 ローレン・カスティーヨ Lauren Castillo アメリカ・ニューヨーク州生まれ、メリーランド州育ち。メリーランド美術大学在学中のイタリア短期留学を糧とし、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツで美術学修士号を取得。“Nana in the City”(未訳)にて2015年コルデコット賞オナーに選ばれる。日本で紹介されている作品に『サッカーがだいすき!』(岩崎書店)、『アルフィーのいえで』(ほるぷ出版)がある。“That's Papa's Way”(未訳)でケイト・バンクスと初めてコンビを組み、本書の誕生につながった。カリフォルニア州ロサンゼルス在住。 【訳】 住吉千夏子 すみよし ちかこ 1984年島根県生まれ、広島県育ち。広島大学総合科学部・京都大学大学院農学研究科卒。社会人経験後、語学への強い思いからイギリスのリーズ大学大学院に留学、応用翻訳を学ぶ。現在、ドイツ・ケルンに住む。本作で第22回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)最優秀翻訳大賞を受賞。
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こねこのジェーン ダンスだいすき!
¥1,408
★★ご愛顧に感謝し20%OFFセール実施中★★ (ご注意:送料はかかります) (在庫限りです) 『こねこのジェーン ダンスだいすき!』 ●●●きじとら出版の絵本●●● 作 バレリー・ゴルバチョフ 訳 あらいあつこ タテ286mm×ヨコ222mm 36ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN 978-4-908214-02-8 2015年8月31日 第1刷発行 ★★東京都板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館主催 第21回いたばし国際絵本翻訳大賞〈英語部門〉受賞作品★★ 【帯の言葉 推薦文】 「この絵本を読んだみなさんの心に バレエの楽しさとお友だちとの 大切な絆のあたたかさが伝わりますように。」 ―――――森下洋子(松山バレエ団 プリマバレリーナ) * 生まれたときからずっと踊ってる、こねこのジェーン。 ほんとうに踊るのが大好きな、こねこのジェーン。 ステップを踏んだりくるくる回ったりするジェーンの楽しそうな様子、嬉しそうな顔には、絵を見ているだけでこちらの頬も、緩んでしまいます。 ところで、日本バレエ界の至宝、森下洋子さんの推薦の言葉には、 「お友だちとの大切な絆のあたたかさ」 とあります。 ということは、この絵本は……? * 絵本の冒頭です: 《こねこのジェーンは ダンスが だいすき。 まいあさ ぴょんと とびおきて、 いちにちじゅう バレリーナみたいに おどっています。》 (中略) 《あるひ、おかあさんは「バレエを はじめてもいいころね」と ジェーンを バレエスクールに つれていってくれました。》 * おお、とうとう始まったぞ、ジェーンのバレリーナへの道! 苦難を乗り越えて、あの華やかなステージに立つのね、ジェーン! ……というお話では、なさそうですよね。 初めて行ったバレエスクール。先生の言葉に、ジェーンはがぜん、はりきります。 だから、仲良しのカエルのケロくんが、 《どこにいってたの? ずーっと まってたんだぞ! サッカーしようよ」》 と声をかけてくれても、バレエの練習で忙しいからと、ジェーンは断ってしまいます。 なら一緒に踊ろうというケロくんに、そんなのバレエじゃない、なんて言うジェーン。怒ってそっぽを向く、ケロくん……。 ほかのお友だちも寄ってきて、いつしか好き好きに踊り始めるのですが、ジェーンはひとり離れて、くるくるとバレエの練習。やがておかあさんがどうして一人でいるの、と声をかけます。ジェーンははじかれたように飛び出して……。 * 踊るって、体を動かすって、とにかく無条件に楽しいもの。 腕を振り、足を上げ、飛び跳ねて、寝転んで。 これらの動きはバレエにも、ジャズダンスにも、ヒップホップにも、歌舞伎や能の舞にもあります。だから、いいんですよ、なんでも。動こう、動こう。子どもと一緒に読んだらそのあとはしぜんと一緒に動きたくなる、そんなお話です。 そして、この、ジェーンのお母さんが地味にかっこいいんですよね。 絵本を最後まで読んでくだされば、わかります。 元気に遊ぶ子どもたちを、優しくおおらかな気持ちで、そして無理せず、見守っていきたい。そんなふうに思わせてくれる絵本なのです。 * 以下、カバー袖に記載の著者情報です: 【作】 バレリー・ゴルバチョフ Valeri Gorbachev 1944年、ウクライナのキエフ生まれ。キエフ芸術アカデミー卒業。雑誌イラストレーターを経て、絵本作家となる。ソ連崩壊後、1991年に米国へ移住。米国でのデビュー作『おかあさんがいちばん』(講談社)以降の出版点数は50作を超える。水彩とインクを用いた明るい画風と生き生きとしたキャラクター描写で、世界中に多くのファンをもつ。邦訳作品は他に『ゆうびんやさんおねがいね』(徳間書店)、『クリストファーのしあわせないちにち』(偕成社)、『ほら、ぼくペンギンだよ』(ひさかたチャイルド)など多数。家族とともに、ニューヨーク市ブルックリンに暮らす。 【訳】 あらいあつこ 新井敦子 東京都生まれ。上智短期大学英語科卒。イギリスで6年間暮らす。帰国後、英会話講師、通訳ガイドを経て、翻訳講座に通っている。第21回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)最優秀翻訳大賞を受賞。
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とびっきりの おむかえ
¥1,056
★★ご愛顧に感謝し20%OFFセール実施中★★ (ご注意:送料はかかります) (在庫限りです) 『とびっきりの おむかえ』 ●●●きじとら出版の絵本●●● 作 ニコラ・チンクエッティ 絵 ウルスラ・ブッヒャー 訳 やまね かずこ タテ216mm×ヨコ216mm 32ページ 定価:本体1,200円+税 ISBN 978-4-908214-04-2 2016年2月28日 第1刷発行 ★★東京都板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館主催 第20回いたばし国際絵本翻訳大賞〈イタリア語部門〉受賞作品★★ 【帯の言葉、推薦文】 「寂しさと不安のなか、 約束を信じる 子どもの想像力―― この絵本には愛があるね!」 ―――――セイン・カミュ(タレント) * 迎えに来てくれるお父さんお母さんあるいはそのほかの誰でも、その人が来るまでの時間って子どもにはものすごく長い長い時間なんでしょうね。 『とびっきりのおむかえ』は、いっこうにお迎えの大人の現れない待ちぼうけのジョバンニが、猫や犬や鳩などを相手に想像をふくらませる……というお話。 子どもはお話づくりの名人ですし、現実逃避の名人でもあります。 * 絵本の冒頭です: 《ギギーッ。ようちえんの もんが あきました。 こどもたちは いっせいに もんのほうを みます。 おかあさん、おとうさんたちは だれよりも はやく こどもの かおが みたくて、 おしあい、へしあい、おにわに はいってきます。》 《おかあさん、おとうさんを みつけると こどもたちは まっしぐら。》 * 「まっしぐら。」 いいですね(笑)。そう、親を見つけると無条件に飛んでいきますね。ダッシュで抱きつきに行きますね。怒ると怖いとうさんかあさん。今朝だってすごく叱られた。でもそんなことは忘却の彼方。幼稚園の一日はすごく面白かったし、友達と遊んで楽しかった。でもそんなことはおむかえの瞬間に過去の出来事。 自分自身が幼稚園児だった時のことは憶えていないけれど、自分が母親として乳幼児だった子を保育園に預けていた日々のことは、まざまざと思い出されます。 いつも、ウチの子は、ひとり最後まで残ってて、保育士さんに遊んでもらっていました。 しかも夜間保育園だったんですよねー(懺悔) 《ジョバンニは がっかり。 だって、ひとりぼっちは つまらないもん。》 そうだよねー(泣)ごめんよー。 * 朝、おじいちゃんはジョバンニに言ったのです。今日はじいちゃんが迎えに行くぞ、びっくりすることがあるぞ、って。ジョバンニは、だから、とっても楽しみなんです。なんだろう、びっくりすることって? 《だって、おじいちゃんの びっくりは いつも びっくりぎょうてん。 とびっきりの びっくりなのです。》 わくわくするのをおさえられないけれど、その一方で、早くもジョバンニは諦めモード。 《おじいちゃんは いつだって さいごなんだもん。》 * おまけに、 《「おじいちゃん、 まだ おむかえに きてくれないの?」 せんせいが たずねます。 そんなこと きかなくたって わかるのに。》 ほんとよね、ジョバンニ。 ここ、幼稚園・保育園・児童館の先生がたにはしっかり、行きつ戻りつして、読んでほしいところです。 * 長いことひとりで待たせるのは、たしかに子どもが可哀想。 だから迎えに行く保護者は全速力で駆けつけなくては。そこに異存はありません、ハイ。 でも、ひとりの時、子どもは手近なにあるどんなものでもおもちゃにして、あるいは友達にして、勝手な即興物語をつくって遊んでいます。空の雲、飛んできた葉っぱ、列をつくる蟻、寄ってきた野良猫。ジョバンニは、おじいちゃんを待つ間、屋根の上で追いかけっこしたり、車を走らせたり、海賊になったりします。 子どもたちってほんとうに、とびっきりの物語作家なのです。 彼らの想像の翼を削がないためにも、ひとりの時間を楽しむ子のことは、そっとしておいてほしい。 (あ、いや、でも、親はさっさとお迎えに行きなさいよ!) * 以下、カバー袖に記載の著者情報です: 【作】 ニコラ・チンクエッティ Nicola Cinquetti イタリア・ヴェローナ生まれ。高校で歴史と哲学を教えるかたわら、作家として子ども向けの作品を多数発表。邦訳作品に『ラファエロ 天使に愛された画家』(西村書店)がある。 【絵】 ウルスラ・ブッヒャー Ursula Bucher スイス・イタリア語圏ロヴェレード生まれ。スイス・ルガーノ、フランスのエミール・コール美術学校でグラフィックアートとイラストレーションを学ぶ。ルガーノ在住。 【訳】 やまね かずこ 山根和子 兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業。イタリアのシエナへ留学、中世の美しい街並みの中でイタリア語を習得。独学にて翻訳を学ぶ。第20回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)最優秀翻訳大賞を受賞。
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ひなたぼっこねこ
¥1,320
著者 おづち ともか 90mm×197mm、24ページ 定価 1,200円+税 ISBN 978-4-9908091-1-9 2015年10月10日 初版第一刷発行 この絵本は、 「ねこの いえには ひがしと にしに まどが あります」 という言葉で始まります。 東の窓から朝日が、西の窓からは夕日がさしこみます。猫は、おもちゃで遊ぶより、ひなたぼっこのほうが好き。お日さまが沈んだら、一日は終わり。 「おやすみ」 * カバー袖に、メッセージ欄をつけました。 プレゼントする際には名前やメッセージを書き込んでください。切りとってカードとしても使えます。または、本を買ったとき、読んだときの日付や感想を書き留めたり。お宅の猫の写真を貼ったり。 大事な家族や仲間と同様に『ひなたぼっこねこ』とも仲良くしてください。 【著者のことば】 作者 おづち ともか ぶんしょうを かいたり ほんやくを したり ほんを つくったり しています ときどき えを かきます そばには いつも ねこが います
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てつだってあげるね ママ!
¥1,760
『てつだってあげるね ママ!』 ●●●きじとら出版の絵本●●● 作 ジェーン・ゴドウィン&ダヴィーナ・ベル 絵 フレヤ・ブラックウッド 訳 小八重 祥子 タテ252mm×ヨコ240mm 36ページ 定価:本体1,600円+税 ISBN 978-4-908214-11-0 2019年7月31日 第1刷発行 ★★東京都板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館主催 第25回いたばし国際絵本翻訳大賞〈英語部門〉受賞作品★★ 【帯の言葉、推薦文】 「「いつだって こどもは ママの味方」 お手伝いという名のもとに 毎日部屋を散らかす我が家の怪獣さんたちを 今夜はぎゅーっとだきしめてあげなくちゃね。」 ―――――優木まおみさん(タレント) * ものすごく可愛い絵本です。絵のタッチが優しく柔らかく、派手さがないので、表紙だけ見ても、さらに数ページぱらぱらめくっても、ガツンとくるインパクトのようなものは感じられないでしょう。でも、じっくりお話を読んでいくと、もう、まさしく、ぎゅーっと抱きしめるほかにすることがありますか、と言うしかないほど、可愛いのです。 * 絵本の冒頭です: 《こんやは パパの たんじょうびパーティー。 あさから じゅんびで おおいそがしです。 ママが いいました。 「ハティにも てつだってもらわなくちゃ」》 (中略) 《パーティーまでに やらなくちゃいけないことが たくさん あります。 おきゃくさんの にがおえをかいた カードをつくるのは、 ハティのしごと。》 * このあたりまでは、よくある展開ですね。 ハティの下には、まだちっちゃな赤ちゃんのロティがいます。お母さんは毎日きっとたいへんなことでしょう。「お姉ちゃん」の自覚がちょっぴり芽生えてきたハティの気持ちをうまくくんで、お手伝いをしてもらおうと思っているようです。 * 母娘でスポンジケーキを焼いて、ちょっと一段落。 お母さんはこのあたりで子どもたちにお昼寝してほしいのですが……。 ハティはママに頼みます。 《「ねえねえ、いっしょに ベッドで ごろんしてくれる?」》 パーティー準備のTo Doリストを全然消化できていないのに、「ごろん」してる場合じゃない! のですが、ハティはお願い、おふとんにもはいって、ママ~と食い下がります。 《「ちょっとだけね」と、ママ。》 そして。 夜、帰宅したパパとお客さんたちが見たのは……。 * ハティの可愛い、懸命な「おてつだい」。 見守り、褒めて、受け容れる大人たち。 理想の、というか、あるべき姿の、ファミリーの一日が、あまりにナチュラルに描かれていて、そのことじたいに感動する自分自身に驚きます。 子どもの気持ちや行動を全部ひっくるめて愛することがこれほど貴重に思えてしまうことこそが、おかしいのではないか。現代社会のありさまに思いを馳せ、猛省せずにはいられないのです。 * 「子どもは宝」。しみじみと思います。忘れないように、反芻します。 * 以下、カバー袖に記載の著者情報です: 【作】 ジェーン・ゴドウィン Jane Godwin オーストラリアの児童文学作家。大手出版社で長く児童書の編集・出版に携わる。自らも作家として多くの絵本や読み物を発表し、数々の賞を受賞。邦訳作品に『ファミリー・ツリー』(講談社)、『サラちゃんとおおきなあかいバス』(光村教育図書)。メルボルン在住。 http://www.janegodwin.com.au/ ダヴィーナ・ベル Davina Bell オーストラリアの児童文学作家、児童書編集者。ゴドウィンとともに、人気読み物シリーズ "Our Australian Girl" の立ち上げに関わる。編集者として活動しながら、絵本からYA小説まで、幅広い年齢の子どもたちに向けた作品を執筆。本書が初の邦訳作品となる。メルボルン在住。 http://www.davinabell.com/ 【絵】 フレヤ・ブラックウッド Freya Blackwood オーストラリアの絵本画家。2003年のデビュー以降、マーガレット・ワイルド、リビー・グリーソンなど著名作家との共作を次々と発表、国内外で高い評価を受けている。2010年、『さよならをいえるまで』(岩崎書店)でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。邦訳作品に『この本をかくして』『だいすきだっこ』(岩崎書店)、『みて、ほんだよ!』(光村教育図書)、『おかあさんの顔』(フレーベル館)など多数。 http://www.freyablackwood.com.au/ 【訳】 小八重 祥子 こばえ しょうこ 新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、米国の大学院で児童文学を学ぶ。学校教科書の編集者を経て、翻訳の道を志す。2019年、本作で第25回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)最優秀翻訳大賞を受賞。
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こらっ、どろぼう!
¥1,540
『こらっ、どろぼう!』 ●●●きじとら出版の絵本●●● 作 ヘザー・テカヴェク 絵 ピエール・プラット 訳 なかだ ゆき タテ266mm×ヨコ220mm 36ページ 定価:本体1,400円+税 ISBN 978-4-908214-07-3 2017年7月31日 第1刷発行 ★★2014年エリザベス・クリーヴァー絵本賞(IBBYカナダ)受賞作品★★ ★★東京都板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館主催 第23回いたばし国際絵本翻訳大賞〈英語部門〉受賞作品★★ 【帯の言葉、推薦文】 「「だれか マックスに ほんとうのことを おしえてあげてケロ!」 「わおっっ!な連続事件だポン!」 くいしんぼう バンザイ! 農園に住む どうぶつたちのおもしろ絵本だよ。」 ―――――ケロポンズ(音楽ユニット) * タイトルどおり、これは捕物帳なんです。表紙の犬の名前はマックス。はりきって「こらっ、どろぼう!」と追いかけているところ。 でも……誰を?(笑) ほんと、マックスに、教えてあげてよ。 犬って、かしこいんだか、かしこくないんだか……。 マックス、がんばれ! ケロポンズさんも、応援してくれてます! * 絵本の冒頭はこんなふう: 《あるひ、のうじょうの ごしゅじんが いいました。 「マックス、どろぼうを つかまえられるかい?」 マックスは はりきって とびあがります。なんだって、つかまえて みせますとも! 「どんな やつかは わからない。でも、ニンジンと、イチゴと、マメと、サクランボを、かたっぱしから ぬすんでいくんだ。 すっかり たべられちまうまえに、つかまえて くれないか。」》 * 大好きなご主人様の言いつけとあらば喜んで! マックスは大はりきりで駆け出していきました。 おおっ 犯人と思しき、怪しい影を発見! さあマックス捕物帳のはじまりはじまり! ……なんだけど~ ……あー あー マックスったら…… 《「こらっ、どろぼう!」》 あーん、マックスったらあ~~~~~ * 作者も画家も、これまでにいくつもの児童向けの本を手がけてきたベテランのようで、とても安定感を感じる絵本です。広々とした田園風景。のどかで平和そうで、次々に登場するキャラクターたちもみんな「いいやつ」(笑)っぽくて、安心して読み進むことができます。 そう、心配なのはマックスのことだけ(笑) マックスったらあ~~~~~ * ニンジンやイチゴを盗んじゃうのはいったい誰? あれれ、ねえねえ、マックスったら、気づかないの? あらら、マックスったら、また走り出したよ! 子どもたちにはきっと「一目瞭然」な筋書き。 でもだからこそ、一緒に読んで、とぼけたやりとりを楽しんで! * 以下、カバー袖に記載の著者情報です: 【作】 ヘザー・テカヴェク Heather Tekavec 児童文学作家。カナダ・マニトバ州生まれ。幼稚園教師時代に子どもの本に魅了され、執筆の道に進む。本書は9冊目の作品となる。自らの創作活動に加え、作家志望者を対象とした文章指導、学校での講演などを積極的に行っている。ブリティッシュ・コロンビア州在住。 http://www.tekavec.com/ 【絵】 ピエール・プラット Pierre Pratt カナダを代表する絵本画家のひとり。これまでに50冊以上の絵本を手掛け、カナダ総督文学賞(3回)、BIB金のりんご賞、ボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞など、数々の賞に輝いている。本作にて、2度目のエリザベス・クリーヴァー絵本賞を受賞。邦訳された作品に『レオンのぼうし』(宝島社)、『すてきな日曜日』(文化出版局)がある。ケベック州モントリオールとポルトガル・リスボンを拠点に活動。 http://www.pierrepratt.com/2015/ 【訳】 なかだ ゆき 中田有紀 東京生まれ。立教大学英米文学科卒業後、イギリスの大学院で児童文学を学ぶ。2017年、本作で第23回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)最優秀翻訳大賞を受賞。共訳書に同年6月刊行の『新訳 メアリと魔女の花』(メアリー・スチュアート作 越前敏弥訳 KADOKAWA)がある。