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【サイン入り】ルルオンザルーフ
¥1,760
【数量限定★著者直筆サイン入り】 『ルルオンザルーフ』 よしだるみ 著 1,600円+税 B6判変型(171×120mm) 並製 224ページ ISBN978-4-909819-13-0 ★★★著者の直筆イラスト・サイン入りです★★★ ★★★数量限定! お早めに★★★ 《夜空はうんと広くて、硝子のかけらをばらまいたような細かな星々がいっぱいに散らばっていました。星がろうそくの炎のようにチラチラ揺れるのが、不思議でした。 「月が眩しいね」 物語で動物が集会を開いたりするのはきっとこんな夜だわ、と思いました。 ふたりで首が痛くなるほど見上げていました。鈴虫がリーリー鳴いていました。》 (「冬が来てしまった」より) * 絵本作家よしだるみ、初のエッセイ集! どうぶつのかぞく絵本シリーズ『いつかはぼくも』『わたしはいつも』『いつもとなりで』(国土社)、月刊絵本かがくのとも『あめあがりのしゃぼんだま』(福音館書店)など、色鉛筆やクレヨンを駆使した優しい画風で人気上昇中のよしだるみ。 創作絵本や挿画の仕事を多数こなす一方、中国武術講師の顔ももつ。 《ずっとどこか、急いでいました。一回りちょっと年上の主人に、少しでも追いつきたくて。》(「あとがき」より) * 上にあるように本書、エッセイ集『ルルオンザルーフ』の著者よしだるみさんは絵本作家として活躍中です。主に色鉛筆やクレヨンを使った優しい画風が特徴。「どうぶつかぞく絵本シリーズ」をご存じの読者にはおなじみですね。普段からしょっちゅう、動物園にスケッチに行かれているそうです。 クレヨンで描いた風景画や肖像画は時に写真を超えてリアルです。よしだるみさんの個展や原画展はけっして逃さずぜひ!観に行ってください! * 巻末には気鋭の映画監督・藤井道人(『新聞記者』『余命10年』)による解説「姉・よしだるみのこと」を収録。 《姉と僕は三つ離れている。僕は父に倣って剣道に打ち込み、姉は絵画と武術に精を出していた。姉は自分に厳しく人にも厳しいというタイプで、仲は良かったけれど子どもの頃は喧嘩もよくした(僕は典型的な人に甘く自分にも甘いタイプだった)。》 《姉は、ピアノも上手だった。幼少期、まだ僕に芸術の才があると誤解していた両親は僕にヴァイオリンを習わせた。親戚を集めてデュエットのようなものを強いられたこともある。心底嫌だった。自分の奏でるおぞましい「ギコギコ」という音色に我ながら辟易していた。》 《人生に優劣などないと思ってはいるが、このようにいくつか述べるだけでも僕と姉には雲泥の差があり、そして僕はわかりやすくどんどんグレていき、姉との交流も少なくなっていった。》(藤井道人「姉・よしだるみのこと」より) 藤井道人プロフィール: 1986年東京都生まれ。 映画監督、脚本家、映像作家。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、2010年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作「オー!ファーザー」でデビュー。 2019年に公開された映画「新聞記者」は、日本アカデミー賞最優秀賞三部門含む六部門受賞をはじめ、映画賞を多数受賞。ほか、映画「宇宙で一番あかるい屋根」「余命10年」、ドラマ「アバランチ」などを手がける。 * 絵本作家よしだるみさんと映画監督藤井道人さんは実の姉弟。藤井さんは、巻末への寄稿についてたいへん快く承諾してくださいました。ちょっぴりユーモアをにじませたエッセイは、よしだるみさんの幼少期や結婚したばかりの頃などが窺える内容となっています。 * もくじ 1 今日は、マグカップで飲むんだよ ミニチュア太陽とお月さま おしりがつめたい。 あるものとないもの 手当て 移住記念日 本 炭酸ジュース 晴れのち頭痛……そして日常 スプーン 広告チラシ トレンディードラマ いつものリズム 夢のようなカレー 冬が来てしまった 高い所 2 きれいだね ふたり クリスマスのはなし 小鳥 一番欲しいもの 久しぶりの散歩 マジック おそなえ 一日の過ごしかた 私のなかの小さな森 簡素なしくみ ぐにゃぐにゃ 雪やどり カード 甘いジンジャーシロップ 3 また四時だって思うんだよ 優しいストロベリーアイスクリーム 雪 恐竜のタマゴの町で なんということでしょう! 六月の雪 ネズミ 星の輪郭 夢のような桜散歩 春の色 虹 エアトランプ 立ちつくすロバ 最後のいちご ルル オン ザ ルーフ 色鉛筆削り あとがき 姉・よしだるみのこと 藤井道人 * 装丁およびカバー写真:堀内仁美(Horiuchi Design) * 著者プロフィール よしだるみ(吉田瑠美) 1983年東京都生まれ。 絵本作家、画家、中国武術講師。青山学院女子短期大学芸術学科卒業。幼少期を米国・ニューヨークで過ごす。1994年に中国武術に出会い、吉田博に師事する。 2012年京都に移住したのを機に絵を描き始める。絵本の仕事に、『はじめてのほんやさん』(垣内出版)、『いつかはぼくも』をはじめとする『よしだるみのどうぶつのかぞく絵本シリーズ』(全三巻/国土社)、『あめあがりのしゃぼんだま』(福音館書店)などがある。
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ルルオンザルーフ
¥1,760
『ルルオンザルーフ』 よしだるみ 著 1,600円+税 B6判変型(171×120mm) 並製 224ページ ISBN978-4-909819-13-0 ★★『ルルオンザルーフ』お買い上げのお客さまへ★★ ★★よしだるみクレヨン画ポストカードをプレゼント★★ ★★★当ショップだけの特典です★★★ 《夜空はうんと広くて、硝子のかけらをばらまいたような細かな星々がいっぱいに散らばっていました。星がろうそくの炎のようにチラチラ揺れるのが、不思議でした。 「月が眩しいね」 物語で動物が集会を開いたりするのはきっとこんな夜だわ、と思いました。 ふたりで首が痛くなるほど見上げていました。鈴虫がリーリー鳴いていました。》 (「冬が来てしまった」より) * 絵本作家よしだるみ、初のエッセイ集! どうぶつのかぞく絵本シリーズ『いつかはぼくも』『わたしはいつも』『いつもとなりで』(国土社)、月刊絵本かがくのとも『あめあがりのしゃぼんだま』(福音館書店)など、色鉛筆やクレヨンを駆使した優しい画風で人気上昇中のよしだるみ。 創作絵本や挿画の仕事を多数こなす一方、中国武術講師の顔ももつ。 《ずっとどこか、急いでいました。一回りちょっと年上の主人に、少しでも追いつきたくて。》(「あとがき」より) * 上にあるように本書、エッセイ集『ルルオンザルーフ』の著者よしだるみさんは絵本作家として活躍中です。主に色鉛筆やクレヨンを使った優しい画風が特徴。「どうぶつかぞく絵本シリーズ」をご存じの読者にはおなじみですね。普段からしょっちゅう、動物園にスケッチに行かれているそうです。 クレヨンで描いた風景画や肖像画は時に写真を超えてリアルです。よしだるみさんの個展や原画展はけっして逃さずぜひ!観に行ってください! * 巻末には気鋭の映画監督・藤井道人(『新聞記者』『余命10年』)による解説「姉・よしだるみのこと」を収録。 《姉と僕は三つ離れている。僕は父に倣って剣道に打ち込み、姉は絵画と武術に精を出していた。姉は自分に厳しく人にも厳しいというタイプで、仲は良かったけれど子どもの頃は喧嘩もよくした(僕は典型的な人に甘く自分にも甘いタイプだった)。》 《姉は、ピアノも上手だった。幼少期、まだ僕に芸術の才があると誤解していた両親は僕にヴァイオリンを習わせた。親戚を集めてデュエットのようなものを強いられたこともある。心底嫌だった。自分の奏でるおぞましい「ギコギコ」という音色に我ながら辟易していた。》 《人生に優劣などないと思ってはいるが、このようにいくつか述べるだけでも僕と姉には雲泥の差があり、そして僕はわかりやすくどんどんグレていき、姉との交流も少なくなっていった。》(藤井道人「姉・よしだるみのこと」より) 藤井道人プロフィール: 1986年東京都生まれ。 映画監督、脚本家、映像作家。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、2010年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作「オー!ファーザー」でデビュー。 2019年に公開された映画「新聞記者」は、日本アカデミー賞最優秀賞三部門含む六部門受賞をはじめ、映画賞を多数受賞。ほか、映画「宇宙で一番あかるい屋根」「余命10年」、ドラマ「アバランチ」などを手がける。 * 絵本作家よしだるみさんと映画監督藤井道人さんは実の姉弟。藤井さんは、巻末への寄稿についてたいへん快く承諾してくださいました。ちょっぴりユーモアをにじませたエッセイは、よしだるみさんの幼少期や結婚したばかりの頃などが窺える内容となっています。 * もくじ 1 今日は、マグカップで飲むんだよ ミニチュア太陽とお月さま おしりがつめたい。 あるものとないもの 手当て 移住記念日 本 炭酸ジュース 晴れのち頭痛……そして日常 スプーン 広告チラシ トレンディードラマ いつものリズム 夢のようなカレー 冬が来てしまった 高い所 2 きれいだね ふたり クリスマスのはなし 小鳥 一番欲しいもの 久しぶりの散歩 マジック おそなえ 一日の過ごしかた 私のなかの小さな森 簡素なしくみ ぐにゃぐにゃ 雪やどり カード 甘いジンジャーシロップ 3 また四時だって思うんだよ 優しいストロベリーアイスクリーム 雪 恐竜のタマゴの町で なんということでしょう! 六月の雪 ネズミ 星の輪郭 夢のような桜散歩 春の色 虹 エアトランプ 立ちつくすロバ 最後のいちご ルル オン ザ ルーフ 色鉛筆削り あとがき 姉・よしだるみのこと 藤井道人 * 装丁およびカバー写真:堀内仁美(Horiuchi Design) * 著者プロフィール よしだるみ(吉田瑠美) 1983年東京都生まれ。 絵本作家、画家、中国武術講師。青山学院女子短期大学芸術学科卒業。幼少期を米国・ニューヨークで過ごす。1994年に中国武術に出会い、吉田博に師事する。 2012年京都に移住したのを機に絵を描き始める。絵本の仕事に、『はじめてのほんやさん』(垣内出版)、『いつかはぼくも』をはじめとする『よしだるみのどうぶつのかぞく絵本シリーズ』(全三巻/国土社)、『あめあがりのしゃぼんだま』(福音館書店)などがある。
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月の家の人びと
¥1,870
『月の家の人びと』 砂岸あろ 著 1,700円+税 B6判変型(171×120mm) 並製 288ページ ISBN978-4-909819-10-9 《杏は鏡を持った手をのばし、いったん上に高くかかげてから、軽く深呼吸して中をのぞきこみました。 さっきよりも輝きを増したまるい月が、鏡の上のほうにうつっています。 その前に、瞳をきらきらと光らせ、かたくくちびるを結んでいる、一人の女性がうつっていました。》(第四章 月の鏡 より) * 物語を紡ぐ人、砂岸あろ――。 美しいもの、純粋な心、ちょっぴり不思議なできごと……。人が見失いがちなものたちにこだわりつづけ、物語を創りつづけてきた著者が、祖母と過ごした「月の家」の思い出を温めながら書き、時を経て幾重のてがかりをも加味して書き上げた長編。 《その家は、(中略)志賀直哉が住み、『山科の記憶』などを書いた家です。それから数年後、私の父方の祖父母一家がその家に移り住みました。》(著者による「あとがき」より) * 京都在住の漫画家、グレゴリ青山さんから帯に推薦文をいただきました! 物語を読んでいる間、ずっと 月の光に包まれている心地がしました。 美しい京都山科文学の誕生です。 ――――――― グレゴリ青山 グレゴリ青山さん:漫画家。京都在住。著作に『グレさんぽ~猫とかキモノとか京都とか~』(フラワーコミックススペシャル2020年)『京都深掘りさんぽ』(小学館文庫2017年)など多数。 * 目次 第一章 赤い傘 第二章 夜の犬 第三章 水の皮膚 第四章 月の鏡 第五章 風の靴 第六章 鬼の木 第七章 空の椅子 第八章 眠る絵 終 章 月のいる庭 * 著者プロフィール 砂岸(すなぎし)あろ 京都市生まれ、京都市在住。京都精華短期大学(当時)で美術を学び、1986年よりアトリエ・ウーフ絵画教室を主宰しながら、少女マンガ原作、児童文学、エッセイなどを書く。「海の方法」同人。著書に『駱駝はまだ眠っている』(かもがわ出版、2005年)、『ほおずきの夜』(白馬社、2007年)、『黄金色の風になって』(上下、講談社青い鳥文庫、2009年)、『せんをひく』(福音館書店こどものとも、2010年)などがある。